紋次郎も鬼平も犬神家もこうしてできた

紋次郎も鬼平も犬神家もこうしてできた の詳細

こういうものって、出演者や監督脚本家他の制作サイドやデープなファンが書くことが多いが、これは文字どうり美術製作監督の立場で語られた本です。そういう目を持っていない私には、ちょっとスカされた感じです。取り上げられている作品は、｢木枯らし紋次郎」「鬼平犯科帳」「shogun」「海峡を渡るバイオリン」「夫婦旅日記」「犬神家の一族ＴＶ版」「丹下左膳」「オードリー」「サ・ガードマン」「剣客商売」「御家人斬九郎」「怪談百物語」「ちいさこべ」「壬生義士伝」「はんなり菊太郎」「赤い月」他です。制作会社映像京都の社長で、プロデューサー的なこともされていたため、作品の成り立ちも書かれているが、ほとんどがセット等の見術を主にすえた語りが多く、かといって作品ごとに美術の売りの部分をビジュアル的に取り上げ解説しているわけでもなく、また揚げた作品に公開年も記述されておらずたいてい、本の巻末についていそうな年表みたいなものも無く、中途半端な編集構成に思えます。題名だけで、誤解して購入する人が多いのではないでしょうか？美術に興味ない人が読んでも、読みたい部分にたどり着けない気がします。